第27回社内報 「まごころ」実践できていますか 仕事と人生を豊かなものにするために

掲載日:2015年10月1日

 皆さんは、牛には胃が四つあることを知っていましたか?牛は牧草などを主食としていますが、硬い食物繊維が豊富に含まれるため、簡単に消化することができません。そこで、食べたものを、第一の胃(こぶ胃)に入れて食物繊維を分解します。次に第二の胃(蜂の巣胃)で半分ほど消化されたあと再び口に戻し、ゆっくりと時間をかけて、もう一度細かくかみ砕きます。これを「咀嚼(そしゃく)」といいます。牛が休んでいる時も口を動かしているのはこのためです。繰り返し咀嚼するので、これを「反芻(はんすう)」といいます。反芻された草は、次に第三の胃(葉胃)に運ばれ、胃のヒダヒダでさらに細かくすりつぶされて消化されやすくなったところで、第四の胃(しわ胃)に送られて、ようやく体内に消化されるのです。ほかにも、ヤギや羊、キリンや鹿なども同じような胃の仕組みを持っており、反芻動物と呼ばれています。
 今回はいきなり牛の話から始めてしまいましたが、これを例え話として皆さんにお伝えしたいことがあるのです。それは、タイトルにもあるように、ズバリ「まごころ」の実践ができているかということです。これはなかなか難しいことかもしれません。話している私自身も100%実践できているかというと十分ではありません。しかし、私はこれを正しい道だと信じています。だからこそ、皆さんにも自信をもって伝えていくことができるのです。ここでまごころの5項目について振り返ってみましょう。

①経営に対する考え方
②仕事への取り組み姿勢
③判断の基準
④お客様に対する姿勢
⑤商品・サービスへのこだわり

 これらの内容の本当の意味を細かくかみ砕いて理解し(咀嚼し)、それを繰り返す(反芻する)ことで、はじめて行動につながっていくと思います。つまり、まごころを自分の血と肉に変えていくのです。冒頭の牛の消化と同じ方法です。それが実践するということです。
 皆さんは、すでに日々のお仕事について相当な経験を積んでいます。そして「まごころ」についても知っています。では、自分の日々のお仕事のなかに、自然に「まごころ」を落とし込むことができているでしょうか。「知っている」ことと「実践している」ことは全く違うのです。少し厳しい言い方かもしれませんが、私自身も含めて誰もが簡単にできることではありません。やはり、繰り返し反芻することが必要で、少しずつ自分のものになり、「考え方」も含めて落とし込んでいくことができるようになるのです。するとまごころが、自分の胸にジーンと響いて感極まるようになってくるでしょう。皆さんのお店でのサービスや商品を通してお客様に喜んでいただく。その喜びはそのまま皆さんに自身に返ってきます。もちろんお仕事以外の場面でも同じことが言えます。つまり、まごころの実践は皆さんの仕事と人生を豊かなものに変えていくことでしょう。
 そのために、繰り返しまごころの意味を考えて実践してください。仕事のうえで悩んだり議論になった時には「まごころ」手帳を開いてください。そして「これは手帳の何ページの、この項目を見てください」と言えるようになっていただくことを期待します。